今月のEVSニュースレターでは、InterBEEで反響の大きかったフォトロンが提案する新しい"セントラライズ収録システム"の新プロジェクト始動のご紹介、NAB2022 EVS社出展情報、最新バージョン「Multicam20.2」の新機能や「XT-GO」最新バージョン情報をお届けします。
昨今、様々な影響を受け不安定な社会情勢や経済状況が続くなか、これまでのやり方を踏襲するだけでは通用しない時代になり、今まで以上に、省力化・効率化を実現する機器・システムが求められております。
そのようななか、フォトロンでは、お客様のシステム効率化支援を目的に"CIEPS(Centralized Ingest-Editing-Playout System)"プロジェクトチームを新たに発足し、その活動を開始しました。
このプロジェクトの中核となるのが、次世代セントラライズ管理システム"STOrch(ストーク)"です。
これはWebベースのアプリケーションソフトウェアで、収録や送出といったクライアント機能をブラウザ経由で提供します。また、"STOrch"を中心にPAM/MAM連携、IPストリーム制御、外部デバイスとの通信も可能となっており、より柔軟で拡張性に富んだシステムの構築を実現します。
今後もお客様のご要望にお応えしながら、システム効率化の一助になることを目的にプロジェクトを推進してまいります。
EVS社は、4月24日(日)〜27日(水) アメリカ ラスベガスにて開催される《NAB2022》に出展します。
North Hall ブースNo.2625にて、「Live Ception (Tier1プロダクション)」「Media Ception (Tier2プロダクション)」、これからの制作ワークフローの要となる「Media Infra」の3つのゾーンでデモをご覧いただけます。
必要とされるコンテンツをシンプルに短時間で制作できるプラットフォーム、「Media Ception」ソリューションのデモをご覧いただけます。「Media Ception」は、インジェスト、ファイルインポートからプレイアウトまで、スポーツをはじめ、報道、その他の制作現場でも活用可能なソリューションです。
昨今の技術革新のスピードに対応していくなかで、オペレーションをいかにシンプルにするかが課題となっています。たとえばSDR/HDR変換では、LUTベースもしくは画像を解析しSDR/HDR変換の処理を最適化する手法を「Media Ception」では取り入れています。そのため、いかなる状況でも、最適なコンテンツを制作することが可能となっています。
IPプロセッシングプラットフォーム「Neuron」によるJPEG XSまたHDR変換、そしてIPワークフローの要となる、ブロードキャストコントローラー「Cerebrum」がSDNのソリューションをサポートできるようになりました。
「Muticam20.2」を新たにリリースしました。今回のアップデートで、IP機能拡充と新しいチャンネルコンフィグレーションをサポート、「XT-GO」での「LSM-VIA」サポートが可能になったことで、皆様のプロダクションの幅を広げます。
∗Multicam20〜は「XT-VIA」「XS-VIA」「XT-GO」 HW6.0〜6.3以上のみ対応。
ビデオストリームのMBB(Make Before Break)をサポートしました。
本機能により、ストリーム切り替え時のグレー画表示を防止します。Multicam20.2では音声でも本機能をサポートするようになりました。本機能により、音声ストリーム間の切り替え時も無音もしくは、ブツ音の発生予防が可能となりました。
チェックボックスで各ストリームの登録、非登録の選択が可能となりました。新たな設定を行なう時、デフォルトは全無効となっています。本動作により、同じマルチキャストアドレス(239.1.1.1)が重複した際のトラフィックのオーバフローを予防します。
HD 1080i
(∗1) Supermotion Advancedオプションが必要となります。
HD 1080p
HD 1080i
HD 1080p
「XT-GO」での「LSM-VIA」サポートが可能になり、IPワークフローにも対応することができます。
<注意事項>
XT4K,XS-4K,XT-3,XS-3とのXNET連携はMulticam16.6.13にてご対応可能です。上記機能はいずれもMulticam20.2における新機能となります。