新・日経スタジオ様

日経グループの映像発信拠点でVizrtを採用!!

はじめに

日本経済新聞社グループの「映像発信拠点」として、東京・大手町の日経新本社内で「新・日経スタジオ」が2009年5月から運用を開始しました。完全デジタル化された新スタジオは、日経CNBCのCS放送を核とし、テレビ東京をKEY局とした地上波系列各局およびBSジャパンとも連携し、国際放送では米国4大ネットワークの一つであるNBCの金融経済専門チャンネルCNBCとも結ばれております。
新しい日経スタジオでは、日経グループの最大の売り物である経済・マーケット情報が最新のCGグラフィックスシステムVizrtによりビジュアライズされ、分かりやすく洗練された画面でリアルタイムに送出されています。株価画面 (ページめくり型の株価表)とチッカー(スクロール型文字ニュースなど)はAPCの制御でマスターから自動送出。2つのスタジオではあらゆるCG、テロップがVizrtから送り出され、特にライブスタジオでは、刻々と変化するマーケット情報が番組の進行に合わせてリアルタイムに画面生成されます。株価、為替、ニュースなど市況情報のデータベースとのインターフェースは独自に開発し、各スタジオ・サブでの画像生成と送出には『Viz Content Pilot』が駆使されております。

今回はVizrtの導入の経緯と運用についての評価を日経映像衛星放送本部ディレクターの村上誠様に伺いました。

写真:マスター室、LIVE スタジオサブ、ラック室で作業中の村上様

Vizrtの検討から導入に至るまで

写真:CGデザイン室
写真:LIVE スタジオ(ニュースセンター側から)

この度のスタジオのご検討では、TV局や制作会社での実績の他に、各社製品に比べてVizrtが高度なビジュアル表現を、比較的容易に作ることができる点が採用のポイントとなったそうです。

具体的には「ビジュアルインパクト」、「アニメーション」、「3D表現」において優れているとの評価を頂きました。新スタジオは、特にライブを中心とした番組を放送している関係で、短時間でいかに効率よくコンテンツを生成出来るかが大きな課題でした。Vizrtは同一のシステム基盤で、単純なテロップから高度な3次元映像までの幅広いアウトプット処理をソフトウェアの使い分けだけで対処しているといった点が導入の決め手となったそうです。この点がトータルコストパフォーマンスの良さにもつながっているとの判断です。

運用から4ヶ月、ご使用になられた感想

Vizrtシステムを導入頂いてから4ヶ月程が経過しています。この間、展開の速いライブ番組に対応した送出制御でバグをつぶす作業に手間取るなど、立ち上げ段階の苦労はありましたが、複合画面やヒストリカルチャート等といった複雑な画面も、トランジションロジックによる効果を使いながら、スムーズな絵作りを実現している事に大変満足されているとのご感想を頂きました。
『Viz Artist』と『Viz Content Pilot』の組合せによって、今までのシステムとは違い、一からカスタマイズしたコンテンツを使用出来るようになり、多様な描写や表現が可能となったが、当製品のポテンシャルや機能を武器に、今後ともマーケット専門チャンネルならではの使い方を研究し、独自の運用スタイルを確立すべく取り組んでいきますとおっしゃっておられました。

今後の展望とメーカー・弊社への期待

これからは、放送と通信の融合を考えながら、「IP放送」、「電子新聞との連携」、「番組開発」等への取組みにおいてVizrt製品を活用し、チャンスを広げていきたいと考えておられ、各マーケットの専門性や独自性に特化したプラグインが充実されることを希望されているとのことでした。具体的には、高い専門性を持った情報量の多い複雑なグラフやチャートの表現開発を目指されており、経済情報のビジュアル化を軸として、グループの映像発信拠点としての機能を一段と高めたいとのことでした。
最後に、新規表現や自動運用においてまだ若干の問題が発生し、試行錯誤に時間を要しているため、改善への速やかな対処を要望頂きました。

最後に

"IMAGICA"で扱っていたVizrt製品の販売・サポート事業を"IMAGICAデジックス"に統合してから初めて引き継がせて頂いた日経スタジオ様ですが、今後もインテグレートから開発・運用のご相談まで、より一層お客様のご要望にお応えてしていく所存です。

写真:インタビュー中の村上様
(この記事は2009年11月27日時点の情報です)

日経CNBC様のホームページ

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